指導者紹介


音楽監督・指揮者 牧野成史(まきの せいじ)

                  

 宗教音楽家・オペラ歌手としてドイツ・オーストリアで20年近く活躍。武蔵野音楽大学、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学を経てスイス・バーゼル音楽大学を首席で卒業、声楽および室内楽の国家演奏家資格を取得。声楽をクルト・ヴィドマー、エリザベート・シュヴァルツコップフ、宗教音楽をエルンスト・ヒンライナー、モーツァルト演奏法をアントン・ダヴィードヴィッチ、指揮をヤーノシュ・ツィフラ、各氏に師事。

 ザルツブルグ大聖堂首席ソリストを長く勤め、ミサ曲・オラトリオに広いレパートリーを持つ。またハンブルク国立劇場と専属・客演契約するなど数多くのオペラに出演。1994年から指揮者活動を開始、ザルツブルグ大聖堂・同フランチスカーナ教会で多数客演し、帰邦してからは所沢・横浜両アカデミーで多くのオラトリオ・ミサ曲を演奏。日本で知られていない楽曲の紹介にも積極的で、ギルマン「オルガン交響曲」、ラインベルガー「オルガン協奏曲第1番」、ミヒャエル・ハイドン「ヴァイオリン協奏曲(MH207)」、ヨーゼフ・メスナーの作品群を日本初演、活動が評価され国際ヨーゼフ・メスナー協会(奥)の特別会員に迎えられた。ウィーン古典派は得意分野であり、ハイドンミサ曲全曲演奏を完了した。

 現在、ザルツブルグ・フランチスカーナ教会客演指揮者。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所講師。ポーランド・オポーレ司教管区教会音楽学校 合唱指揮科客員教授。


ヴォイストレーナー 小川素子(おがわ もとこ)

 武蔵野音楽大学卒業。橋本周子、佐伯真弥子、矢野絢子、マスネバ・ブレチコバに師事。ドイツ国立ケルン音楽大学、オーストリア国立モーツァルテウム音楽大学留学。発声法をエディット・ルッケンバッハ・ハルトマン、オペラをペーター・ヴィッチ、ルドルフ・クノル、声楽をクルト・ヴィドマー、オラトリオ、リートをブレーダ・ツァコトニック、パウル・シルハウスキーに師事。マスタークラスにおいては、ブルゲ・シュバルツバッハ、および宮廷オペラ歌手エミー・ローゼに師事、高い評価を得る。ポルトガル・ポルト市国際声楽コンクール入賞。日本人として初めてザルツブルク・フランチスカーナ教会専属歌手となる。またザルツブルク大聖堂の日本人女性初の専属歌手としてモーツァルトをはじめ、ヨーゼフ・ハイドン、ミヒャエル・ハイドン、シューベルト等のすべてのミサ曲を歌い上げる。オラトリオ歌手としてはザルツブルク音楽祭、ザルツブルク国際モーツァルト週間、アンスバッハ・バッハ週間等にソリストとして多数出演。バロックから現代までの幅広いレパートリーを持ち、日本国内およびオーストリア、ドイツ、イタリア、スイス、フランスなどヨーロッパ圏を中心に宗教曲、オペラ、コンサートのソリストとして活躍している。

 指導者としても多くのソリストを指導するとともに、200名有余の女声・男声・混声合唱団の歌唱指導、ヴォイストレーナーとして30年以上の研鑽を積んでいる。近年、アジアに唯一つの国連機関の本部、国連大学新大学院創設記念シンポジウム「サステナビリティと平和」の記念式典においてソリストとして式典歌を歌い、絶賛を博した。日本声楽発声学会正会員。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所講師。日本テレビ文化センター講師。